皆さんは編み物のテクニックで特によく使うのは何ですか?私は「wrap and turn(引き返し編み)」です。私がパターンを作るときに良く使うテクニックなので、今回はこの引き返し編みをじっくり紹介します。
嬉しいことに、つい最近私の新デザイン「Hollyberry Bonnet and Cape」が
Interweave Holiday Gift 2011に掲載されました!このパターンでも「引き返し編み」がでてきます。ケープの水平のデザインとボンネットのつばには必須のテクニックです。
さらに感激したのは、記事に私のこの新デザインを「プロ級」だ、とお褒めの言葉を頂いたことです。雑誌などでこのように私のデ
ザインをセンスよく搭載していただくと、これからもますますよりよい、且つ編みやすい、皆さんに100%満足してもらえるデザインを構成しよう!という励みになりました!
さて、それでは本題の「引き返し編み」チュートリアルです。
「引き返し編み」は1段を全部編んでしまわず途中で切り返すときに使うテクニックの一つです。方向転換したいときやダーツ(立体にするためのつまみ)、マイター(留め継ぎ)、垂直のギャザー、そしてカーブなどのデザインでよく使われます。つま先から編む靴下(つま先の部分)やヨーク、その他いろいろな3D編みにも便利!
簡潔版: 段の途中の引き返すところでまず糸を作品の反対側に回します。この場合、表編みの段なら糸を手前に、裏編みの段なら針の向こうに回します。そして左針から右針に一目すべり目をして糸を元の位置に戻します。すべり目をした目をまた左針に戻します。そうすると引き返しの目に糸が巻きつきます。この先の目は編まずにそのままにして作品全体を裏に返し、反対方向に編みます。
このテクニック以外にもいろいろなテクニックをマスターしたい方にはM. Stanleyさんの
Knitter's Handbookがお勧めです。
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引き返し編みは2段階(ステージ1&2)に分かれています。
ステージ1で引き返す目に糸を巻いて(wrap and turn)、
ステージ2でその巻きついた糸を段消しをます。
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ステージ1: 糸を巻く(wrap and turn)
表側の段の場合
引き返すところまで編めたら下記の図解に従ってください。
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1.糸を手前に持ってくる。 |
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2.左針から右針へ一目すべり目をする。 |
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3.糸を元の位置に戻す。 |
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4.2ですべり目をした目を左針に戻す。 |
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5.作品全体を裏に返す。 |
これで引き返しの目に糸が巻き付きます。
裏側の段の場合
表側と同じく、引き返すところまで編めたら下記の図解に従ってください。
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4.2ですべり目をした目を左針へ戻す。 |
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5.作品全体を表に返す。 |
これで引き返しの目に糸が巻き付きます。
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ステージ2: 巻いた糸の段消し
段消しをすることで、段と段の間の穴を防ぎます。デザイン的に巻いたままが良い場合はこのステージを飛ばしてください。
ここで重要なポイントは、
表側から巻いた糸をすくうことです。こうすると段消しをした後、巻いた糸が全て裏に隠されます。
巻いた糸をすくうときは、
左右どちらの針を使うことが出来ます。このブログでは両方紹介します。
表側の段消し
方法1)右針を使う(表目右上2目一度によく似ています。):
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1.針を下から、巻いた糸を手前から拾います。そして、そのまま1目表編みをするようにすべり目をします(ここで2目すべり目をした感じになるのでこのステップが表目右上2目一度によく似てます)。 |
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2.この2目に左針を後から入れて左上二目一度をする。 |
方法2)左針を使う:
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1.左針で巻いた糸を上から下へすくう様にして拾う。 |
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2.この2目で左上二目一度をする。 |
裏側
方法1)右針を使う:
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1.右針で巻いた糸を下から拾う(上からピックアップしても良いです)。写真では下から拾っています。 |
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2.拾った糸を左針にかけて、この2目で裏目二目一度をする。 |
方法2)左針を使う:
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1.左針で巻いた糸を裏側の上から拾う。 |
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2.この2目で裏目二目一度をする。 |
ビデオチュートリアルはこちらから。。。
Happy Knitting!